漂う嫌悪、彷徨う感情。

「・・・イヤイヤイヤイヤ。 さすがにそれはやり過ぎ。 新婚旅行は2人でお金を貯めて行こうよ」

美紗が顔を左右にブンブンと降った。

「美紗ならそう言うと思った。 オレも反省をお金や物で返すのってどうなのかな?? って思う事もあるけどさ、人の気持ちって目に見えないから、良く分かんないじゃん。 例えば、結婚だってそうでしょ?? オレさっき、『美紗が居てくれるなら形に拘らない』的な事言ったけどさ、それは全然嘘じゃないけどさ、やっぱり『美紗はオレの妻です』『オレは美紗の夫です』って証明が欲しいと思ったもん。
美紗の3年間の苦しみが、真琴の給料2ヶ月分ぽっちなわけないと思う。 だけど、真琴ってまじで貯金ないんだよ。 ボーナス当てにしてボーナス払いで鞄買っちゃうくらいに計画性がないし。 だから、これが真琴の目に見える精一杯の反省なんだと思う。 金持ちの『金で解決』とは違うんだよ。 そこは汲んで欲しい」

何とか真琴の反省が美紗に届けたくて、懇願する様に話す。
< 246 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop