漂う嫌悪、彷徨う感情。
「・・・だと思うけど」
だから素っ気なく答えると、
「じゃあ、日下さんに『真琴ちゃんが新婚旅行をプレゼントしてくれるんだって』って報告しておこうと思う。 真琴ちゃんへのお礼として、ちょっとでも真琴ちゃんのアシストになればいいなと思って。 それで、日下さんとの連絡は辞める。 ワタシには盾があるから砦ははなくても大丈夫」
美紗は、和馬くんが抱いているだろう真琴のあまり良くない印象の改善を図ると、訳の分からない事も言い出した。
「あの2人、より戻せる可能性あるの?? てか、何?? 砦って」
「・・・うーん。 難しいかもだけど・・・でも、ウチラだって復活したんだし、どうなるか分かんないでしょ?? 砦は・・・勇太くんさえいてくれればそれでいいって事!!」
普段、割とゆっくり話す美紗の口調が、後半早口になった。
自分が言った事に、顔を真っ赤にして照れる美紗があまりにも可愛くて、
「あぁー!! 帰りたい!! 今すぐ美紗と一緒に家に帰りたいー!!」
美紗とこうして話すのが久々で、嬉し過ぎて楽し過ぎて、もう今日は仕事したくない。