漂う嫌悪、彷徨う感情。
「するよ、結婚。 当然だろ。 美紗の彼氏はオレなんだから」
「は??」
オレの返答に苛立つ岡本。
パソコン画面の右下のデジタル時計を確認すると、戦略会議の10分前。 喫煙ルームを横目で見ると、誰もいない。
「岡本、場所変えよう。 5分だけ話せる??」
「いいよ。 行こうぜ」
オレの誘いに乗る岡本。 さっきのオレの返事に対して言いたい事があるのだろう。
岡本と一緒に喫煙ルームへ。
2人共煙草を吸わない為、そんなオレらが喫煙ルームにいる事を周りに怪しまれない様に、窓の外から中を確認出来ない高さまでしゃがみ込み、田舎のヤンキーの様な佇まいで話す事に。
「手短に話すと、結論として結婚はする。 絶対にする。 美紗が浮気したって話、美紗が言いふらした嘘だから」
「何それ。 何の為にだよ」
短すぎて不可解なオレの発言は、岡本を納得させられるわけもなく、疑問しか生まなかった。