漂う嫌悪、彷徨う感情。
「・・・どうしたら、勇太くんとワタシの反省を、小田ちゃんを傷付けずに伝えられるかな」
これからお母さんに会いに行くというのに、泣きそうに声を震わす美紗。
「ゆっくり2人で考えよう。 大丈夫。 オレもいるから。 美紗がひとりで悩む事じゃない。 この土日でじっくり考えよう。 考える時間はちゃんとある。 だから、そんな顔しないで、美紗。 お母さんが心配するよ」
そっと美紗の背中を擦ると、美紗が自分の身体を預けるように、オレの肩に頭を乗せた。
美紗がオレを頼っている。
どうにかして解決策を見付けたい。
美紗と小田さんが笑い合う姿が見たい。
移り変わる車窓の景色を眺めながら、どうすべきなのかを考えていると、美紗の実家の最寄り駅に到着した。