漂う嫌悪、彷徨う感情。
「その頃のワタシは、母さえいなければ気兼ねなく死ねるのにって、母の存在を疎んでいました」
中学時代のワタシは、母に感謝出来るほど、心にゆとりなどなかった。
「それは嘘だよ。 だって美紗ちゃん、お母さんの事大好きでしょ?? 自分の為に頑張ってくれるお母さんを疎ましく思うわけない。 簡単にお母さんとお別れしたいと思うわけがないよ。 だけど、相当追い込まれてたんだね。 よく踏ん張ったね。 偉かったね」
日下さんが中学時代のワタシを褒めながら、ワタシの頭を撫でた。
耐え抜いて良かったんだと思えて、涙が溢れだす。
「・・・出会うのが今じゃなかったらなー。 美紗ちゃんの中学時代に出会えていたら、絶対助けたのに」
日下さんが、泣きじゃくるワタシに笑いかけた。
「・・・いましたよ。 中学時代に日下さんみたいな人。 全力で遠ざけました。 巻き込めるわけないじゃないですか。 ワタシと同じ目に遭わせてしまったら最悪じゃないですか。 優しい人にそんな事出来ないです」
あんな思いを誰かと共有したいだなんて、微塵も思えない。
中学時代のワタシは、母に感謝出来るほど、心にゆとりなどなかった。
「それは嘘だよ。 だって美紗ちゃん、お母さんの事大好きでしょ?? 自分の為に頑張ってくれるお母さんを疎ましく思うわけない。 簡単にお母さんとお別れしたいと思うわけがないよ。 だけど、相当追い込まれてたんだね。 よく踏ん張ったね。 偉かったね」
日下さんが中学時代のワタシを褒めながら、ワタシの頭を撫でた。
耐え抜いて良かったんだと思えて、涙が溢れだす。
「・・・出会うのが今じゃなかったらなー。 美紗ちゃんの中学時代に出会えていたら、絶対助けたのに」
日下さんが、泣きじゃくるワタシに笑いかけた。
「・・・いましたよ。 中学時代に日下さんみたいな人。 全力で遠ざけました。 巻き込めるわけないじゃないですか。 ワタシと同じ目に遭わせてしまったら最悪じゃないですか。 優しい人にそんな事出来ないです」
あんな思いを誰かと共有したいだなんて、微塵も思えない。