青涙
確かに…平太が言った通り。

一人で大丈夫だろうか…。

前のクラスの人ともあまりしゃべってなかったし…。

でも、何かするにも一人は不便だし…。

まずは、1年の時の同じクラスの人から仲良くしよう。

2年A組の教室に入ると、早速1年の時に同じクラスだった女子を見つける。

よし…。

「おはよう」

「…おはよう…」

「1年の時に同じクラスだった。
林崎さんだよね?
また同じクラスだね。
よろしくね」

「うん…よろしく…」

よし…言えた…。

「ねぇ…あれって鶴海さんだよね…。
仲良かったの?」

林崎さんの前の席に座っていた女子がたずねる。

「全然。一回も話した事なかったんじゃないかな?」

「なのに、“よろしく”って、何それ…」

「このクラスに友達が居ないからじゃない。
1年の時はずっと十勝っていう男子と一緒だったから」

「友達一人しか居ないの? 可哀想…。
で、仲良くするの?」

「するわけないじゃん。
好きじゃないし」

「ちょっと…聞こえるよ?」

「聞こえても別にいいけど…。
迷惑だし…」

平太…。

私…やっぱり一人じゃダメみたい…。

「ううっ…」

誰か…。

誰か……。

居ない?

すると、突然視界にトイレットペーパーの紙が入る。

これって…。

視線をあげると

「へ…東…うっ…間くん…」

変人が居た。

「悲しい涙…

見たくないんだ…」

違うよ。

この涙は…

今、流してる涙は…悲しい涙じゃない。

「東…うっ…間くん!!!」

ギュッ!!!



嬉しい…涙だ。



< 120 / 120 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

こまかくて

総文字数/3,514

恋愛(その他)13ページ

ベリーズカフェラブストーリー大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
自分の家の鍵を取りに行ったら、あなたと出会えました。
人生2度目はパン屋さんをやるので、あなたの家政婦にはなりませんが、家事の仕方は教えてあげましょう。

総文字数/5,625

ファンタジー19ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
パン屋さんになってみせます!!!
僕の習慣

総文字数/1,131

その他10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
僕の習慣って……どうですか?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop