情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「桐生家はメリットのない結婚に反対だからだ。
俺の相手であるお前は倒産しかけの会社令嬢・・・」


蓮さんは嘆息してコーヒーをまた啜った。


「あの話って…桐生家から頂いた話ではないんですか?」


「俺個人がお前の父親に提案した話だ」

蓮さん個人?

「どうしてそんなコトしたんですか?」


蓮さんは顔が狼狽え、視線が彼方此方と舞う。


「蓮さん?」
まさか、レベルがどーのこーのと言っていた蓮さんが私に惚れて・・・惚れた私の為に自ら話を持ち出して、援助を申し出たなんてコトはないよね。


蓮さんが私に惚れたと言う時点で既に胡散臭い。



「俺に平手打ちを食らわしたお前をそばに置いて復讐する為だ」


「復讐ですか…それなら、納得出来ます・・・」

そう言うコトならしっくりくる。




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