婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
そして。


「……三ヵ月」


ボソッと、低い声で呟く。


「逃げるつもりがないなら、受けて立ってやるよ。こっちも」

「……え……?」

「言っとくけど、キスくらいで蕩けてたら、身がもたねーぞ」

「っ……!!」

「……本気で俺を落としてみろよ。帆夏」


チラッと振り返りながらそんな言葉と不敵な瞳を向けられ、私の心臓が真正面から射抜かれた気がした。
きゅんだかドキッだか、ズキュンだかドキュンだか、もう形容しがたい音を立てて、私の心臓が爆走してる。


だけどそんな状態の私を置いて、樹さんはさっさと自分の部屋に入ってしまった。
静かに閉じられたドアが樹さんらしくつれなくて、だけど身体に撃ち落された熱が疼いてときめいてしまう。


「ふ、ふああああ……」


意味不明な言語を口から発しながら、私はソファの上でのた打ち回るようにして悶えた。
ご指摘通り、さっきのキスで完全に蕩けてしまったというのに。


『身がもたねー』って。
『落としてみろ』って……。


これから先、私どうしたらいいんだろう……!?
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