婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
結局私がアドバイスを求めて泣き付いたのは、一番身近にいる私の恋愛マスターの姉だった。
土曜の午前中から、都内の一等地に立派な一戸建てを構える、姉と義兄の元に押しかけた。
ちょっと驚いた顔をしながらも、姉はリビングに通してくれた。
広々としたリビングで、私は座り心地のいい革張りのソファに身を縮める。
「ふ~ん。春海海運の御曹司と帆夏の政略結婚は、もちろん聞いてたけど。なんだかおもしろいことになってるのねえ」
十歳年の離れた姉は、私に紅茶を振る舞ってくれた後、向かい側のソファに腰を下ろした。
その隣には、姉より更に四つ年上の義兄が座っている。
結婚して二年。
まだ子供がいないから、二人はまだ新婚のようなものだ。
もちろん、その恋愛過程は熱っぽい激しいものだっただろうことは想像出来るけど、夫婦の二人からは落ち着いた大人の雰囲気が漂っていて、いつもちょっと憧れる。
「春海……樹君か。願ってもない良縁だね」
姉の隣で紅茶のカップを口にしながら、義兄もそう言って何度か頷いた。
「彼ほどの血筋なら、生まれた頃から政略結婚は自分の運命だと納得してるだろうに。わざわざ『我儘』でお試し同居なんかする辺り、樹君の方もちゃんと帆夏ちゃんに向き合おうとしてるってことじゃないかな」
土曜の午前中から、都内の一等地に立派な一戸建てを構える、姉と義兄の元に押しかけた。
ちょっと驚いた顔をしながらも、姉はリビングに通してくれた。
広々としたリビングで、私は座り心地のいい革張りのソファに身を縮める。
「ふ~ん。春海海運の御曹司と帆夏の政略結婚は、もちろん聞いてたけど。なんだかおもしろいことになってるのねえ」
十歳年の離れた姉は、私に紅茶を振る舞ってくれた後、向かい側のソファに腰を下ろした。
その隣には、姉より更に四つ年上の義兄が座っている。
結婚して二年。
まだ子供がいないから、二人はまだ新婚のようなものだ。
もちろん、その恋愛過程は熱っぽい激しいものだっただろうことは想像出来るけど、夫婦の二人からは落ち着いた大人の雰囲気が漂っていて、いつもちょっと憧れる。
「春海……樹君か。願ってもない良縁だね」
姉の隣で紅茶のカップを口にしながら、義兄もそう言って何度か頷いた。
「彼ほどの血筋なら、生まれた頃から政略結婚は自分の運命だと納得してるだろうに。わざわざ『我儘』でお試し同居なんかする辺り、樹君の方もちゃんと帆夏ちゃんに向き合おうとしてるってことじゃないかな」