婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
「……キス?」
短い質問と同時に、痛いくらいの視線を感じる。
この期に及んで誤魔化したかった言葉をシレッと口にされて、私はぎゅうっと目蓋に力を入れて目を閉じながら、黙って何度か首を縦に振った。
同時に上から降ってくる冷めた溜め息。
「……バカか? お前。したいならすれば良かったのに」
「だ、だって、私っ……」
「ああ。……されたかったのか?」
「え……?」
心臓がバクバクと打ち鳴り続け、顔を真っ赤に火照らせながらそっと目を開けた私に、樹さんはものすごくつまらなそうに呟いた。
そして、呆然と彼を見上げる私に眉を寄せる。
「あれだけイノシシ並みに突進してきたわりに意気地がない。……キスくらい仕掛けてくればいいだろ」
そんな意地悪な言葉を繰り出す樹さんの唇に、私はまたしても魅入ってしまい……。
樹さんが、ゆっくりと私に顔を近付けてきた。
大きく開いた私の瞳いっぱいに、樹さんの顔が映り込んでくる。
「い、樹さ……」
ドクンと胸の鼓動が跳ねた瞬間、呼び掛けた声は最後まで音を保てないまま、樹さんの唇に塞ぎ込まれた。
その途端、私の胸がきゅんと疼いた。
意気地なしと私をからかって、意地悪で仕掛けてるはずなのに……。
触れる唇は温かくて、柔らかく私の唇を啄んでくる。
「んっ……」
短い質問と同時に、痛いくらいの視線を感じる。
この期に及んで誤魔化したかった言葉をシレッと口にされて、私はぎゅうっと目蓋に力を入れて目を閉じながら、黙って何度か首を縦に振った。
同時に上から降ってくる冷めた溜め息。
「……バカか? お前。したいならすれば良かったのに」
「だ、だって、私っ……」
「ああ。……されたかったのか?」
「え……?」
心臓がバクバクと打ち鳴り続け、顔を真っ赤に火照らせながらそっと目を開けた私に、樹さんはものすごくつまらなそうに呟いた。
そして、呆然と彼を見上げる私に眉を寄せる。
「あれだけイノシシ並みに突進してきたわりに意気地がない。……キスくらい仕掛けてくればいいだろ」
そんな意地悪な言葉を繰り出す樹さんの唇に、私はまたしても魅入ってしまい……。
樹さんが、ゆっくりと私に顔を近付けてきた。
大きく開いた私の瞳いっぱいに、樹さんの顔が映り込んでくる。
「い、樹さ……」
ドクンと胸の鼓動が跳ねた瞬間、呼び掛けた声は最後まで音を保てないまま、樹さんの唇に塞ぎ込まれた。
その途端、私の胸がきゅんと疼いた。
意気地なしと私をからかって、意地悪で仕掛けてるはずなのに……。
触れる唇は温かくて、柔らかく私の唇を啄んでくる。
「んっ……」