婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
私のバカッ……!
意地になってチケット探して、時間過ぎちゃったら意味ないじゃないっ……!
エレベーターに飛び乗り、地上に着いた途端に転がり出た。
そのまますごい勢いでオフィスビルを飛び出し、映画館まで通りをダッシュした。
映画の開始時間は午後七時半なのに、私の時計では既に十分過ぎている。
樹さんは七時にはオフィスを出られるって言ってたから、劇場内に入って私がいないのを不思議に思ってるかもしれない。
映画は始まってしまってるから、携帯もマナー違反だし、連絡をすることも出来ない。
とにかく、今は映画館に急いで樹さんを探さなきゃ!と、それしか考えられなかった。
『途中からになっちゃいますよ』と首を傾げるチケット売り場のお姉さんに、『いいんです!』と言い放ち、私はチケットを手に劇場内に駆け込んだ。
公開間もない大作で劇場は割と席も埋まっていて、暗い劇場内を見渡しても樹さんの姿はそう簡単に見つからない。
多分後ろの方だろうと予想して、階段を上りながら樹さんを探した。
そして、思った通り劇場後方の真ん中付近に樹さんの横顔を見つけた。
心からホッと息を吐く。
その隣、私が失くしたチケットの席は空いているはずだ。
なのに。
「……え」
樹さんの隣の席に、青木さんが座っていた。
意地になってチケット探して、時間過ぎちゃったら意味ないじゃないっ……!
エレベーターに飛び乗り、地上に着いた途端に転がり出た。
そのまますごい勢いでオフィスビルを飛び出し、映画館まで通りをダッシュした。
映画の開始時間は午後七時半なのに、私の時計では既に十分過ぎている。
樹さんは七時にはオフィスを出られるって言ってたから、劇場内に入って私がいないのを不思議に思ってるかもしれない。
映画は始まってしまってるから、携帯もマナー違反だし、連絡をすることも出来ない。
とにかく、今は映画館に急いで樹さんを探さなきゃ!と、それしか考えられなかった。
『途中からになっちゃいますよ』と首を傾げるチケット売り場のお姉さんに、『いいんです!』と言い放ち、私はチケットを手に劇場内に駆け込んだ。
公開間もない大作で劇場は割と席も埋まっていて、暗い劇場内を見渡しても樹さんの姿はそう簡単に見つからない。
多分後ろの方だろうと予想して、階段を上りながら樹さんを探した。
そして、思った通り劇場後方の真ん中付近に樹さんの横顔を見つけた。
心からホッと息を吐く。
その隣、私が失くしたチケットの席は空いているはずだ。
なのに。
「……え」
樹さんの隣の席に、青木さんが座っていた。