婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
他の社員と比べれば、私は絶対的に社長に近い。
突撃の面会でも受け付けてくれるかもしれない!と、私は社長秘書である深雪さんにメールを送り、五分待ってから直接電話をした。
電話に応答してくれた深雪さんは、相手が私だとわかるとメールの返事を口頭で伝えてくれた。
『社長はお時間取れませんけど、樹君なら』
そのまま、すぐ来いと続いた。
私が本当に会いたいのは樹さんだと見抜かれてるのがわかり、多少面白くない気分。
だけど背に腹は代えられない。
私は電話を切ると立ち上がり、オフィスを飛び出した。
そして、ほんの数分後。
憮然とした表情の樹さんと向き合って、私は社長室に佇んだ。
「仕事中になんの用だ」
いつも以上に素っ気ない声。
まっすぐ私に向けてくれない視線。
オフィスでチームリーダーを務める樹さんとは比べものにならない近寄り難さに、私も怯んだ。
社長補佐として私の前に立つ樹さんは、いつもオフィスで見る時とは全然雰囲気が違う。
私の知らない『経営者』の顔を見た気がして、勢いで押しかけた自分が恥ずかしくなる。
「用がないなら仕事に戻れ。こっちは金出して雇ってるんだ。いくらお前でも、業務時間中にここに来るのは歓迎しない」
そう言われるのもごもっともで、私は委縮しながら大きく頭を下げた。
突撃の面会でも受け付けてくれるかもしれない!と、私は社長秘書である深雪さんにメールを送り、五分待ってから直接電話をした。
電話に応答してくれた深雪さんは、相手が私だとわかるとメールの返事を口頭で伝えてくれた。
『社長はお時間取れませんけど、樹君なら』
そのまま、すぐ来いと続いた。
私が本当に会いたいのは樹さんだと見抜かれてるのがわかり、多少面白くない気分。
だけど背に腹は代えられない。
私は電話を切ると立ち上がり、オフィスを飛び出した。
そして、ほんの数分後。
憮然とした表情の樹さんと向き合って、私は社長室に佇んだ。
「仕事中になんの用だ」
いつも以上に素っ気ない声。
まっすぐ私に向けてくれない視線。
オフィスでチームリーダーを務める樹さんとは比べものにならない近寄り難さに、私も怯んだ。
社長補佐として私の前に立つ樹さんは、いつもオフィスで見る時とは全然雰囲気が違う。
私の知らない『経営者』の顔を見た気がして、勢いで押しかけた自分が恥ずかしくなる。
「用がないなら仕事に戻れ。こっちは金出して雇ってるんだ。いくらお前でも、業務時間中にここに来るのは歓迎しない」
そう言われるのもごもっともで、私は委縮しながら大きく頭を下げた。