婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
「昨夜相手してやったろうが。風呂のルール決めた時」
なのに、樹さんの反論はあまりに素っ気ない。
「二言だけでしたよね!?」
相変わらず無慈悲な樹さんに、私は声を張って言い返した。
あれのどこが相手だと言うの。
『平日はお前が先』
『休日は俺がいなきゃ先に済ませとけ』
会話とも言えない、超一方的な短い二言、それだけなのに。
目を剥いて頬を膨らませる私に、樹さんは肩を揺らしてクックッと笑った。
「十分だろ。っつーか、ずっとそっぽ向いてて会話にしようとしなかったのはお前じゃないか」
「だ、だってそれはっ……! 樹さんがお風呂覗くとか、意地悪するからいけないんじゃないですかっ」
涼しい顔して、なにを言うんだ、この人は。
そんな思いで憤慨しながら反論すると、樹さんの方がむうっと唇を尖らせた。
「人聞き悪いな。誰も覗いてないよ。入ってることに気付いて出ようと思ったら、お前が風呂場から出てきただけだし」
「う、嘘ばっかり!!」
確実にあそこで待ち構えてたじゃないか~っ!!
……と、言い返す前に、私はくしゅんと小さなくしゃみをした。
反射的に鼻を啜り上げる私に、樹さんはものすごい渋い顔をした。
そして……。
「ほら。これ、飲んどけ」
こっちに大股で歩み寄ってきたかと思うと、私の手を引っ掴み、ポケットから出した小瓶を手の平にのせた。
なのに、樹さんの反論はあまりに素っ気ない。
「二言だけでしたよね!?」
相変わらず無慈悲な樹さんに、私は声を張って言い返した。
あれのどこが相手だと言うの。
『平日はお前が先』
『休日は俺がいなきゃ先に済ませとけ』
会話とも言えない、超一方的な短い二言、それだけなのに。
目を剥いて頬を膨らませる私に、樹さんは肩を揺らしてクックッと笑った。
「十分だろ。っつーか、ずっとそっぽ向いてて会話にしようとしなかったのはお前じゃないか」
「だ、だってそれはっ……! 樹さんがお風呂覗くとか、意地悪するからいけないんじゃないですかっ」
涼しい顔して、なにを言うんだ、この人は。
そんな思いで憤慨しながら反論すると、樹さんの方がむうっと唇を尖らせた。
「人聞き悪いな。誰も覗いてないよ。入ってることに気付いて出ようと思ったら、お前が風呂場から出てきただけだし」
「う、嘘ばっかり!!」
確実にあそこで待ち構えてたじゃないか~っ!!
……と、言い返す前に、私はくしゅんと小さなくしゃみをした。
反射的に鼻を啜り上げる私に、樹さんはものすごい渋い顔をした。
そして……。
「ほら。これ、飲んどけ」
こっちに大股で歩み寄ってきたかと思うと、私の手を引っ掴み、ポケットから出した小瓶を手の平にのせた。