恋愛の始め方
「玲奈のことだけど・・・」

「大事な彼女のこと、殴ってごめん。でも、彼女に謝る気はないから」


間宮の口から菅原の名が出て、あたしは間宮の言葉を遮り、一方的に自分の意志を押し付けた。


「あたし、彼女のこと嫌いみたい。だから、彼女の話しないで」


菅原のことは、嫌いだ。

だけど、それ以上に間宮の口から菅原の名を聞きたくない。

嫉妬?みたいなモノだ。

嫉妬なんて、バカみたい。

彼女でも、なんでも無いのに。


「痛かっただろ」


間宮はそっと、あたしの手を握る。

前までは、間宮に触れると安心できた。

なのに、今は凄く嫌い。

この手で、菅原に触れたの?

そう思うだけで、醜い感情に押しつぶされそうになる。

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