恋愛の始め方
託す、か。


「所詮看護師は、医師の補佐。卑屈になってるわけじゃないけど、患者を助けられるのは看護師じゃなく医師だけ。それでも誇り持って、救命の看護師やってた。だから誰よりも信頼出来る、大輔に託すの。あたしの分も、沢山の患者を助けて欲しいから」


そう言い切り、笑みを浮かべたかながカッコよく見えた。


「そっか」

「だから看護師として、大事な友達として、志乃があたしのこと頼ってくれるなら、あたしは志乃の力になりたい」

「ありがとう、かな」


本当に、良かったと思った。

かなに出会えて、友達になれて、これ以上にない大切なモノをあたしは手に出来た。


「よし、朝まで飲むぞー!」


そのかなの宣言通り、あたし達は朝まで飲み明かした。

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