恋愛の始め方
「休みだったんだ」


そう言えば、昨日病院でかなのこと見てないかも。


「宮里先生、大丈夫だった?」

「大輔?驚いてたけど、「やりたいなら行ってきな」って、背中押してくれた」


意外・・・と言うか、どんだけ良い男演じてんだよ。

あたしには、あんな態度だったくせに。

まぁ、かなの手前言わないけどさ。


「志乃が誘わなかったら、こんな田舎に戻って来ることなんてなかったわ」


何て言いながら、かなもそれほどこの町が嫌いな訳じゃなさそうだ。

だって、どこか嬉しそうに笑みを零しているんだもん。


「不便だけど、案外田舎も捨てたもんじゃないよね」

「まぁ、ね」


ほら、やっぱり。

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