恋愛の始め方
披露宴が終わり、来てくれた人たちを見送る花婿と花嫁と両家の家族たち。

あたしはそれを、遠くから眺めていた。

直哉の家族だが、その場にはお爺ちゃんとお婆ちゃんが経つ。

ほとんどが病院関係者だし、あの2人が適任だろう。

そんな彼らの様子を、あたしは遠くから眺めていた。

見送りを終え、直哉があたしの元へとやって来る。


「志乃」

「うん?」

「この後、どうする?家に来るか?」


あたしは、首を横に振る。


「遠慮しとく。式待ってる間でも気まずかったのに、終わった後まであの人たちと一緒に居たくない」

「そう言うなよ」


そんなことを言われても、嫌なものは嫌だ。

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