恋愛の始め方
「じゃ、お前はこの後どうするつもりだ?」

「ちゃんと、ホテル取ってるから大丈夫」

「そうか」


会話は終わったはずなのに、直哉はその場を動こうとしない。


「まだ、何かあるの?」

「・・・お前、ちゃんと間宮と話したか?」


直哉の口から、間宮の名が出たことにドキッとする。


「なんで?」

「いろいろ、誤解してたぞ」

「直哉には・・・関係ない」


直哉が心配して気にかけているのをわかって居ながら、あたしは直哉に一線を引く。


「良い年した妹のことに口出す趣味はねぇけど、1つだけ言っとく」

「何よ」

「逃げるのは勝手だ。でも逃げるにしろ、ケジメくらいはちゃんと付けろよ」


ケジメって、何よ。

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