いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。



「……は、はい……」



あたしは叱られた子供みたいにしゅんとした。


自信か……。

あたしだって持ちたいよ。

けど、その自信はどうやったら生まれるんだろう。


あたしが知りたい……。



「だって……やっぱり人気者の律くんの彼女があたしなんかじゃ、みんな納得しないよね……」



その証拠に、今も必死にみんながアタックを続けてる。

現実を見れば自信なんて生まれっこない……。


そんなあたしに万葉ちゃんは、もったいないくらいの褒め言葉をくれた。



「美優は大人しいかもしれないけどすごく魅力があるんだよ?肌は透き通るように白いし、黒い髪は艶があってすごくキレイ。

それだけで男を虜にする要素があるのに、目はぱっりちしてるし守ってあげたくなるくらいふわふわしてて。あたしから見たら羨ましいんだから」

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