いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
「……?」
それって、あたしのこと?
全然ピンとこないし恥ずかしい。
褒められるのに慣れてないから、またたくまに顔が熱くなっていく。
「マサキが言ってたけど、美優はバレー部の男子からも密かに人気あるんだってよ」
「えっ、そんなっ……」
「美優は控えめだから、表だって男も騒げないの。ま、そこは律の行動勝ちだよね」
……なんだかくすぐったいな。
お世辞ってわかってても。
だとしても。
好きになる気持ちは誰にも止められない。
それは、律くんを好きになったあたしが一番よく分かってるつもり。
律くんが告白してくれなかったら、いまでもあたしは見てるだけの恋を続けてたはずだから……。
「みーゆーうー」
頭上で声がした。