冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
誰かと勘違いしている社長が、私のことを『救世主』と言ったあと、私は、また『社長』と口にして、すっかり彼のご機嫌を損ねてしまった。
両肩に置かれた手には、力が込められて、少しだけ痛みも感じる。
「なんで、あいつは『リョウ』で、俺は『社長』なんだ!言っただろう?俺は、眼鏡を掛けたら肩書き抜きだって!どうやったらみぃはわかってくれるんだ」
私がポツリと「痛い」と呟いたことを聞き逃さず、「悪い」とすぐ、手を離し、社長はまた私の隣に腰を下ろした。
なんとなく、少し寂しそうに見える姿。もしかしたら社長が一番、その肩書きに苦しめられているのかもしれない。
「あの、すぐには、無理かもしれませんが、頑張って慣れるようにします。だから・・・」
「じゃあ早く慣れるようにペナルティをつける。それならみぃも嫌でも早く呼んでくれるだろ?」
ん?さっきまで感じた寂しそうな物言いは、気のせいだった?と言わんばかりに、今度は楽しそうで、かつ、少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべている社長。
一人で「うん、それがいい。そうしよう」とぶつぶつ呟いている。
「あ、あの・・・」
「何がいいんだろうな?みぃが、恥ずかしいと思うことがいい。こういうときのペナルティって大体どういうのが多いと思うか?」
「そうですねーたとえば漫画だと、キスとかって。ないです、ない。それはあくまでも漫画の話で、実際は・・・」
「へえ、キスか」
両肩に置かれた手には、力が込められて、少しだけ痛みも感じる。
「なんで、あいつは『リョウ』で、俺は『社長』なんだ!言っただろう?俺は、眼鏡を掛けたら肩書き抜きだって!どうやったらみぃはわかってくれるんだ」
私がポツリと「痛い」と呟いたことを聞き逃さず、「悪い」とすぐ、手を離し、社長はまた私の隣に腰を下ろした。
なんとなく、少し寂しそうに見える姿。もしかしたら社長が一番、その肩書きに苦しめられているのかもしれない。
「あの、すぐには、無理かもしれませんが、頑張って慣れるようにします。だから・・・」
「じゃあ早く慣れるようにペナルティをつける。それならみぃも嫌でも早く呼んでくれるだろ?」
ん?さっきまで感じた寂しそうな物言いは、気のせいだった?と言わんばかりに、今度は楽しそうで、かつ、少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべている社長。
一人で「うん、それがいい。そうしよう」とぶつぶつ呟いている。
「あ、あの・・・」
「何がいいんだろうな?みぃが、恥ずかしいと思うことがいい。こういうときのペナルティって大体どういうのが多いと思うか?」
「そうですねーたとえば漫画だと、キスとかって。ないです、ない。それはあくまでも漫画の話で、実際は・・・」
「へえ、キスか」