冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「ちょ、待ってください。私がいないみたいに話を進めないでくださいよ!ちゃんとわかるようにもう一度説明してください!」
珍しく、みゆちゃんが声を荒げた。さっきの打ち合わせですら淡々と聞いていた彼女が感情的になるのは珍しいけれど、無理もないか。
「中西、それは私が休憩室でゆっくりコーヒーでも飲みながら説明してあげるから。とりあえず行くわよ」
みゆちゃんの腕を引っ張り、処置室から出て行こうとする三宅さん。
するとみゆちゃんは三宅さんの腕を振り払い、キッと睨みつけるように社長を見た。なに、なんでまさかみゆちゃん、あの話を・・・。
「・・・私、知っています。近々、社長の記事が週刊誌に掲載されること!」
「みゆちゃん!」
やっぱりそうだ。みゆちゃんはさっき私に言ったことを社長に話すつもりだ。止めなきゃ。でも、私の大声の制止も無視し、そのまま続けるみゆちゃん。
三宅さんも何かを察知してくれて、慌てて止めようとするも、みゆちゃんの口は止まらない。
「一ノ瀬社長、あなたは愛人の息子。前社長の本妻に子供ができなくて社長に選ばれたんですよね?しかも社長をやりたくないから専務に丸投げして『冷徹社長』のパフォーマンスをしていただけ」
「いい加減にしなさい、中西!誰に向かってそんな口を聞いてるの!」
ベッドから動けない私に代わり、三宅さんがパチンとみゆちゃんの頬を打った。
打たれた頬をさすりながらもまだみゆちゃんは社長を睨みつけたまま。
珍しく、みゆちゃんが声を荒げた。さっきの打ち合わせですら淡々と聞いていた彼女が感情的になるのは珍しいけれど、無理もないか。
「中西、それは私が休憩室でゆっくりコーヒーでも飲みながら説明してあげるから。とりあえず行くわよ」
みゆちゃんの腕を引っ張り、処置室から出て行こうとする三宅さん。
するとみゆちゃんは三宅さんの腕を振り払い、キッと睨みつけるように社長を見た。なに、なんでまさかみゆちゃん、あの話を・・・。
「・・・私、知っています。近々、社長の記事が週刊誌に掲載されること!」
「みゆちゃん!」
やっぱりそうだ。みゆちゃんはさっき私に言ったことを社長に話すつもりだ。止めなきゃ。でも、私の大声の制止も無視し、そのまま続けるみゆちゃん。
三宅さんも何かを察知してくれて、慌てて止めようとするも、みゆちゃんの口は止まらない。
「一ノ瀬社長、あなたは愛人の息子。前社長の本妻に子供ができなくて社長に選ばれたんですよね?しかも社長をやりたくないから専務に丸投げして『冷徹社長』のパフォーマンスをしていただけ」
「いい加減にしなさい、中西!誰に向かってそんな口を聞いてるの!」
ベッドから動けない私に代わり、三宅さんがパチンとみゆちゃんの頬を打った。
打たれた頬をさすりながらもまだみゆちゃんは社長を睨みつけたまま。