冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「桜木、ごめんね。あのとき、気づいたって言ったけれど、本当は頼まれていたの。桜木の捻挫のときから社長から全部聞いてたの、私」
一人、まったく話についてこられないみゆちゃんを無視した状態で三宅さんは私に説明してくれた。
それにしても、今日は久しぶりに社長のスーツ姿を見た。茶髪だったのは、一日だけだったので今は黒髪に戻っている。あれも涼を意識して若作りと言っていたけれど、こっちの方が絶対に素敵。
そんな黒髪を固めた髪型に、ぴったりの濃紺のスーツとネクタイ。きゅっと締められていて、二倍かっこいい。いつもと違う姿に見とれてしまう。
やっぱり社長は、社長だ。
三宅さんの話を要約するとこうだった。社長は私を事故に遭わせたこと、空き巣被害にあい、自分の家に住まわせていることなど全てを三宅さんに報告していた。
そして、私のことを注意深くみていてほしいと頼んでいたらしい。何かあれば連絡をくれとまで言ってくれていたそう。
さすがに猫のみぃちゃんの代わりの話をされていたらどうしようかと思ったけれど、それは聞いてなかったらしい。
とはいえ、結局私が相談してしまったので全て筒抜けになってしまっていた。ああっ、やっぱり相談する相手を完全に間違えていた。
だって、三宅さんは私が好きな相手を最初から知っていたということ。チラッと三宅さんに視線をやると「ゴメン」と申し訳なさそうに口パクで謝ってくれたけど。
一人、まったく話についてこられないみゆちゃんを無視した状態で三宅さんは私に説明してくれた。
それにしても、今日は久しぶりに社長のスーツ姿を見た。茶髪だったのは、一日だけだったので今は黒髪に戻っている。あれも涼を意識して若作りと言っていたけれど、こっちの方が絶対に素敵。
そんな黒髪を固めた髪型に、ぴったりの濃紺のスーツとネクタイ。きゅっと締められていて、二倍かっこいい。いつもと違う姿に見とれてしまう。
やっぱり社長は、社長だ。
三宅さんの話を要約するとこうだった。社長は私を事故に遭わせたこと、空き巣被害にあい、自分の家に住まわせていることなど全てを三宅さんに報告していた。
そして、私のことを注意深くみていてほしいと頼んでいたらしい。何かあれば連絡をくれとまで言ってくれていたそう。
さすがに猫のみぃちゃんの代わりの話をされていたらどうしようかと思ったけれど、それは聞いてなかったらしい。
とはいえ、結局私が相談してしまったので全て筒抜けになってしまっていた。ああっ、やっぱり相談する相手を完全に間違えていた。
だって、三宅さんは私が好きな相手を最初から知っていたということ。チラッと三宅さんに視線をやると「ゴメン」と申し訳なさそうに口パクで謝ってくれたけど。