クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
あの夜から、彼と会う機会が減った。
仕事が忙しいって言われたら、それを信じるしかないのは社内恋愛だからこそ。私だってそれなりに忙しいし、周りも年末が近づいてきて慌ただしい。
「……これは、すごくいいんじゃないかな。ねぇ、瀬織さん」
企画打ち合わせの間も、同じ建物にいるのに会えない切なさで、柏原さんのことばかり考えてしまうようになった。デスクにいても、ランチをしていても、通勤中も。
あんなにマメだった彼の連絡も途絶えがちになって、私から連絡をしてやっと返事をくれる程度に変わって、無視されているわけじゃないんだからって思うのに、心の隙間が広がろうとする。
柏原さんでめいっぱい埋め尽くされていた心と気持ちと思考が、途端に目的を失って満足感も充たされることもなくなってきて……。
「瀬織さん、聞いてる?」
「っ、はい!」
ぼんやりとしている私に向けられていた部長や同僚の視線で、ようやく今に戻った。