クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「好きなの頼んで。ここのはどれでも旨いから」
「ありがとうございます」
メニューを開いて渡され、姿勢よくコーヒーを飲む彼をちらりと見る。
年が明けても、麗しい。
全くブレがないその雰囲気に、空腹が満たされそうだ。
「年明け、何してた?」
「……友達とカウントダウンパーティーです」
「そうか」
「部長は?」
眉間に薄らと皺を寄せられ、ハッと気づいたが遅し。
「俺、部長って名前じゃないからな」
「愛斗さんは、何をされてましたか……」
意識しないとうっかり出てしまう日常の癖は、彼の名前を呼ぶとくすぐったい気持ちになるからだと思う。
「実家で過ごしたよ。あとは友達と初詣したり。で、午前中に帰ってみたら、結衣がいなかった」
「怒ってますか?」
「なんで、俺が怒る必要がある?」
ご注文はお決まりですか、とウェイターさんが入り込んできて会話が途切れてしまった。