クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ




 店の予約時間になると、大半が集まってきて賑やかになる。
 この時期はどの会社も歓送迎会が多くて、予約を取るだけでも一苦労したけれど、来てみれば学生の卒業祝いもあると知って、満席に納得がいった。




「お疲れさま。会を開いてもらえて嬉しいよ、皆さん本当にありがとう」

 部長は到着するなり声をかけて、早速感謝を伝えている。こういう人だから、下はみんなついていきたいと思うのだ。決して偉そうに見下したりはしないし、置かれている状況を当たり前だと思ったりしないのだ。



「瀬織さんも、準備してくれてありがとう」

「こちらこそ大変お世話になりました」



 部長、本当に異動するのかぁ……寂しいなぁ。



 乾杯の準備が揃って、料理も続々と運ばれてきた。営業本部と合同で開いているぶん、とにかく賑やかに楽しく過ごせればいい。


「沙良さんって、もしかして社長のご親戚だったりするんですか?」

 佳乃さんが先陣切って、今まで聞き出しにくかったこともズバッと聞けてしまうのも、きっと酒席の力だ。



< 306 / 361 >

この作品をシェア

pagetop