クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
店の予約時間になると、大半が集まってきて賑やかになる。
この時期はどの会社も歓送迎会が多くて、予約を取るだけでも一苦労したけれど、来てみれば学生の卒業祝いもあると知って、満席に納得がいった。
「お疲れさま。会を開いてもらえて嬉しいよ、皆さん本当にありがとう」
部長は到着するなり声をかけて、早速感謝を伝えている。こういう人だから、下はみんなついていきたいと思うのだ。決して偉そうに見下したりはしないし、置かれている状況を当たり前だと思ったりしないのだ。
「瀬織さんも、準備してくれてありがとう」
「こちらこそ大変お世話になりました」
部長、本当に異動するのかぁ……寂しいなぁ。
乾杯の準備が揃って、料理も続々と運ばれてきた。営業本部と合同で開いているぶん、とにかく賑やかに楽しく過ごせればいい。
「沙良さんって、もしかして社長のご親戚だったりするんですか?」
佳乃さんが先陣切って、今まで聞き出しにくかったこともズバッと聞けてしまうのも、きっと酒席の力だ。