クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
パソコンが起動する間に、引き出しから作成中の資料のメモが入ったクリアファイルを取り出す。
ルーティンになった動きは、毎朝のことだからだろう。
座ったら、仕事を始める準備をして、誰よりも早く取り掛かるようにしてきたから。
送られてきていたメールを確認していたら、部長からのメールが目に付いた。
手元に並べた資料には、点在する部長の文字や名前ばかりが浮かび上がるよう。
名前を見るだけで、胸の奥が苦しくなる。
メールの文面を読むだけで、部長の声が聞こえてくるほど、身体に彼が染みついてしまっているなんて。
少しだけ目を流せば、部長の席がある。
今はもう沙良さんが座っていることが多くなったけれど……彼の席から、私はどんなふうに見えていたんだろう。
立ち上がり、役職者に与えられるひと回り大きな椅子に座った。
「……どうしたらいいの?」
整頓されたデスクに顔を伏せたら、想いにつぶされて涙が滲んで、止める間も無くハラハラと落ちてしまった。