【完】確信犯な彼 ≪番外編公開中≫
しばらくして、煙草を買ってきた拓海が戻ってきて、
私たちの状況が落ち着いているのを見て、
どこかホッとした顔をしながら、席に座る。
……ずるいなあ、と思うけど、
逃げ出したくなる気持ちもちょっとわからなくもない、
仕方ないか、と思ってしまう私は相当、彼に甘い。
その後は、3人で普通に飲んでしゃべって、
結衣さんは拓海の学生時代の話の暴露をしたりしていた。
彼女は意外と話すと面白い人で、
にこにこと笑いながら、拓海のいろんな話をしてくれる。
私は、ほっとしたせいで、お酒が結構回っていて
結衣さんが語ってくれる話を
けらけらと笑って聞いていた。
「てか、結衣、てめぇ、いい加減にしろよ」
拓海が眉をしかめて怖い顔をしてみても、
全然彼女は平気で、拓海をからかう。
「いいよね。だって、
佳代ちゃんめちゃくちゃ可愛いんだもーん」
……拓海が佳代ちゃんのこと、大事にしなかったら、
私がもらっちゃおうかな?」
そう結衣さんが冗談めかして言った瞬間、
「やらねぇよ、お前にも他の男にも」
そう彼がとっさに大きな声で、
瞬間、私の肩を抱いてムキになったようにそう言い返す。
私は思わずその言葉に絶句してしまった。
彼の腕の中から、おずおずと彼の顔を見上げると、
彼と視線があう。
次の瞬間、彼が目元を染めて、一瞬しまった、
と言う顔をした。
慌てて私の肩に回していた指先を離す。
「おお、ようやく決心がついたか!」
瞬間、マスターがそう叫ぶ。
横でニヤニヤと南君が笑っている。
なんか、周りの常連の人まで、手をたたいて喜んでいて、
私は言葉を失って、下を向いてしまった。
……恥ずかしい……。
けど、彼の言葉がすごく嬉しくて。
胸がドキドキして、きゅっと甘く締め付けられる。
「……ごめんね、もう私も、大丈夫だから」
そっと下を向いたまま、結衣さんが呟いた。
***************
そうこうしている間に、
時計は十二時を回っていた。
「結衣、明日帰るんだよな?」
そう尋ねる拓海の言葉に、結衣さんがうなづく。
「じゃあ。送っていく。
ホテル街は繁華街だからな、変なのがいると面倒だしな」
「──佳代、お前、俺の部屋で待っとけ」
そう言って彼は部屋の鍵を渡す。
「……ちゃんと戻ってくるよね?」
すぐ帰ってきてくれるよね、
やっぱり結衣さんは可愛くて、性格も良くて素敵で。
だから、こんな夜中に二人きりになる状況に、
一瞬不安になってしまう。
私たちの状況が落ち着いているのを見て、
どこかホッとした顔をしながら、席に座る。
……ずるいなあ、と思うけど、
逃げ出したくなる気持ちもちょっとわからなくもない、
仕方ないか、と思ってしまう私は相当、彼に甘い。
その後は、3人で普通に飲んでしゃべって、
結衣さんは拓海の学生時代の話の暴露をしたりしていた。
彼女は意外と話すと面白い人で、
にこにこと笑いながら、拓海のいろんな話をしてくれる。
私は、ほっとしたせいで、お酒が結構回っていて
結衣さんが語ってくれる話を
けらけらと笑って聞いていた。
「てか、結衣、てめぇ、いい加減にしろよ」
拓海が眉をしかめて怖い顔をしてみても、
全然彼女は平気で、拓海をからかう。
「いいよね。だって、
佳代ちゃんめちゃくちゃ可愛いんだもーん」
……拓海が佳代ちゃんのこと、大事にしなかったら、
私がもらっちゃおうかな?」
そう結衣さんが冗談めかして言った瞬間、
「やらねぇよ、お前にも他の男にも」
そう彼がとっさに大きな声で、
瞬間、私の肩を抱いてムキになったようにそう言い返す。
私は思わずその言葉に絶句してしまった。
彼の腕の中から、おずおずと彼の顔を見上げると、
彼と視線があう。
次の瞬間、彼が目元を染めて、一瞬しまった、
と言う顔をした。
慌てて私の肩に回していた指先を離す。
「おお、ようやく決心がついたか!」
瞬間、マスターがそう叫ぶ。
横でニヤニヤと南君が笑っている。
なんか、周りの常連の人まで、手をたたいて喜んでいて、
私は言葉を失って、下を向いてしまった。
……恥ずかしい……。
けど、彼の言葉がすごく嬉しくて。
胸がドキドキして、きゅっと甘く締め付けられる。
「……ごめんね、もう私も、大丈夫だから」
そっと下を向いたまま、結衣さんが呟いた。
***************
そうこうしている間に、
時計は十二時を回っていた。
「結衣、明日帰るんだよな?」
そう尋ねる拓海の言葉に、結衣さんがうなづく。
「じゃあ。送っていく。
ホテル街は繁華街だからな、変なのがいると面倒だしな」
「──佳代、お前、俺の部屋で待っとけ」
そう言って彼は部屋の鍵を渡す。
「……ちゃんと戻ってくるよね?」
すぐ帰ってきてくれるよね、
やっぱり結衣さんは可愛くて、性格も良くて素敵で。
だから、こんな夜中に二人きりになる状況に、
一瞬不安になってしまう。