【完】確信犯な彼 ≪番外編公開中≫
拓海は笑って、それから、私の手を引いて、
寝室のベッドサイドに連れて行く。
自らが座った足の間に私を座らせようとするから、
私の体重が彼にかかりそうで、
「お、重いよ?」
思わずそんな見当違いのことを言ってしまう。
彼がその言葉を聞いて、くつくつと笑う。
「ベッドに引っ張り込まれて、自分の貞操の心配より、
そっちを心配するか?」
首筋にキスを落されて、ピクンと震える体を抱えて、彼が笑う。
「ひゃ、ちょ。……ちょっとっ」
思わず逃げようとする私を彼が抱きかかえる。
「俺に貰われてくれるんだろう?」
からかうように甘くそう言われて
「ちょ、そ、そう言う意味じゃ……」
後ろから差し伸べられた指先が私の頤を捕えて、
次の瞬間、キスで言葉をふさがれる。
それだけで、抵抗する意思が奪われてしまいそうで。
「諦めて大人しく襲われてろ……」
甘くそう囁かれて、
マズイ、麻生先生の言っている通り、
話する前に襲われちゃう……。
思わずそんな言葉が頭を回るけど、
ずっと欲しかった腕の中にいられることが、
たまらなく幸せで、それだけでもう何も
抵抗する意思ごと奪われてしまう。
「お前な、襲われているくせに、
そんな幸せそうな顔すんな……」
彼がからかうように声を掛ける。
「……だって、嬉しいから……」
思わずぽつりと本音が零れ落ちてしまうと、
彼がぎゅっと私を抱きしめる。
「……たまに妙に素直なことをいうから、
こっちは翻弄されんだよ……」
普段は意地っ張りなクセにな……。
そう言いながら彼がそっと私を押し倒す。
ゆっくりと覆いかぶさるように彼が体重を乗せた瞬間。
ぎゅっと全身が強張るように緊張してしまう。
思わず前の、強姦未遂の事を思い出して、
恐怖に、目を固くつぶる。
「……どうした?」
そんな様子に気付いてくれたのだろう、
そっと彼が私の固く閉じた瞼を撫ぜた。
「……怖いのか?」
そう尋ねてくるから、
震える瞼の緊張をちょっとだけ緩めて、
思わず小さく頷く。
頷いてから、
「あの……拓海が怖いわけじゃないけど……
……そういうの、初めてだから……」
彼を傷つけたくなくて、
怖くないと言いたかっただけなのに、
ついうっかりそんなことまで言ってしまう。
きっと、この年だし、そういう経験がないとは
彼も思ってないだろうと思ったから
言うつもりはなかったのに……。
「初めてって……」
私の言葉に、一瞬彼が息を呑んだ。
「……アイツとは何にもなかったのか?」
そのアイツが誰なのか、全然わからなくて、
思わず、目を開いて彼の顔を見る。
寝室のベッドサイドに連れて行く。
自らが座った足の間に私を座らせようとするから、
私の体重が彼にかかりそうで、
「お、重いよ?」
思わずそんな見当違いのことを言ってしまう。
彼がその言葉を聞いて、くつくつと笑う。
「ベッドに引っ張り込まれて、自分の貞操の心配より、
そっちを心配するか?」
首筋にキスを落されて、ピクンと震える体を抱えて、彼が笑う。
「ひゃ、ちょ。……ちょっとっ」
思わず逃げようとする私を彼が抱きかかえる。
「俺に貰われてくれるんだろう?」
からかうように甘くそう言われて
「ちょ、そ、そう言う意味じゃ……」
後ろから差し伸べられた指先が私の頤を捕えて、
次の瞬間、キスで言葉をふさがれる。
それだけで、抵抗する意思が奪われてしまいそうで。
「諦めて大人しく襲われてろ……」
甘くそう囁かれて、
マズイ、麻生先生の言っている通り、
話する前に襲われちゃう……。
思わずそんな言葉が頭を回るけど、
ずっと欲しかった腕の中にいられることが、
たまらなく幸せで、それだけでもう何も
抵抗する意思ごと奪われてしまう。
「お前な、襲われているくせに、
そんな幸せそうな顔すんな……」
彼がからかうように声を掛ける。
「……だって、嬉しいから……」
思わずぽつりと本音が零れ落ちてしまうと、
彼がぎゅっと私を抱きしめる。
「……たまに妙に素直なことをいうから、
こっちは翻弄されんだよ……」
普段は意地っ張りなクセにな……。
そう言いながら彼がそっと私を押し倒す。
ゆっくりと覆いかぶさるように彼が体重を乗せた瞬間。
ぎゅっと全身が強張るように緊張してしまう。
思わず前の、強姦未遂の事を思い出して、
恐怖に、目を固くつぶる。
「……どうした?」
そんな様子に気付いてくれたのだろう、
そっと彼が私の固く閉じた瞼を撫ぜた。
「……怖いのか?」
そう尋ねてくるから、
震える瞼の緊張をちょっとだけ緩めて、
思わず小さく頷く。
頷いてから、
「あの……拓海が怖いわけじゃないけど……
……そういうの、初めてだから……」
彼を傷つけたくなくて、
怖くないと言いたかっただけなのに、
ついうっかりそんなことまで言ってしまう。
きっと、この年だし、そういう経験がないとは
彼も思ってないだろうと思ったから
言うつもりはなかったのに……。
「初めてって……」
私の言葉に、一瞬彼が息を呑んだ。
「……アイツとは何にもなかったのか?」
そのアイツが誰なのか、全然わからなくて、
思わず、目を開いて彼の顔を見る。