柔らかな彼女

月曜日

目が覚めるといつもと違う硬さのベット。
私の身体を抱きしめる逞しい腕。

いつ眠りに落ちたのかよく覚えてないけど2人とも何も身に着けて
いなかった。
ひと肌が嬉しくて、彼の胸に頬を擦り付け彼の匂いを思い切り
吸い込む。
土曜の夜からかぎ続けた、大好きな人の、大好きなにおい。

「んー、さあや、だめ。そんな風にされたら、朝から我慢できなく
なるよ。誘ってるの?」

耳もとに唇が触れるくらいの距離で甘く囁かれドキッとして身体の
奥のほうがキュンとする。

「や・・ぁん。そんなんじゃないもん。」

頬が熱くなるのを感じ、甘くなる空気を払うように起き上がる。

「シャワー浴びてくる!」

すると、彼が先にガバっと立ち上がりいきなりベットから私を
抱き上げた。

「じゃあ、オレが連れてって、キレイにしてあげる。」

いわゆるお姫様だっこなわけで・・・

「やだー、むりむり!私、170あるんだよ。他の子よりおっきいの。
腰痛くするよ。」

「大丈夫、オレ結構鍛えてるし、それに3本の腕で支えてるから。」

「!!!」

そういえば、お尻の下も硬いものに支えられてる。
結局、シャワールームまで連れて行かれ隅から隅まで彼に洗われてしまった。

朝なのに・・・。
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