イジワル副社長と秘密のロマンス
「君、藤城弟とどういう関係? あっ。副社長と秘書って答えは却下ね」
どういう関係と聞かれ、答えようとしたことを、即座に却下されてしまった。
緊張ですぐに次の答えを用意できず、口を半開きにしたまま固まった私を見て、白濱副社長がおかしそうに笑う。
笑みを絶やさぬまま、顔を覗きこんできた。
「藤城弟にはもう抱かれた? 良かった? やっぱり、ほかの男と比べてセックス上手いの?」
まさか自分にもその質問をされるとは思わなかった。
さっきは沈んでしまったというのに、今度は頬が熱くなっていく。無駄に鼓動も早くなっていく。
言い返したいのに恥ずかしくて何も言えずにいると、白濱副社長がきょとんとした。
「あれ。なんかものすごく初々しい反応。もしかして藤城弟が初めての相手だったり?」
ずばり当てられ、さらに顔が熱くなる。
「あはは。真っ赤。可愛い」
「かっ、からかわないでください!」
「藤城弟って、めちゃくちゃ性格悪いし、人をとことん見下すし、氷点下かってくらい冷めてるのに、そんな男と付き合える君って、絶対ドМだよね」
「ちっ、違いますから! それに樹君のことも! すごく優しいから! そういうこと言わないでください!」