拾われた猫。
「…っ」
「雨!」
寸前で刀を流したため、左肩を浅く斬られただけで終わった。
判断が一瞬でも遅れていたら腕を持っていかれていた。
「……斬られたのに抜かないんだ?」
不敵に笑う彼は少しイライラしているように見えた。
肩をおさえて止血を試みる。
「痛い?」
彼が薄く笑った時、冷たい風が流れた気がした。
「僕はね、ここが好きなんだ」
突然の告白に答えに困り、そのまま聞いていた。
沖田総司は私から平助に視線を移すと、ニコリと笑ってみせる。
平助は眉をひそめて、頭に?を浮かべていた。