宛先は天国ですか?



普通の靴を履いてきてしまったためか、それなりの身長差を感じる。

とはいえ、頭一個分もないから、隣に並んで話す分には問題ないかな。

将太さんを見上げて、それからスッと目をそらした。


「行きましょうか」

それだけ言ってファストフード店の方に歩き始めると、将太さんがわたしの隣を歩く。


…会話は、ない。

けれどなんとなく、このままでも十分な気がした。

これだけでも、ドキドキと心臓がうるさくてとても緊張しているんだ。

だから、この状態で話をするなんて、絶対に心臓がもたないだろうし。


お店に入って、別々に注文と会計を済ます。

一緒に注文しようと言われたが、奢るつもりなのかもしれないと思い別々にしてもらった。

むしろわたしが奢りたいくらいなのに、将太さんに奢ってもらうなんて悪い気がするから。

わたしが尋ねたいことがあるからここで会おうと言ったんだから。

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