サヨナラの行方



なくなっている?何が?

無い?え?

悠月の話しをしていたはず。


頭の中はパニック状態で、何を考えているのか自分でも分からない状況だ。



「聞いてますか?悠月が死んでいるんです」



はっきりと口にした言葉と、沈んだ表情。

笑い飛ばしたい。

だけど、そんな状況でもない。

こんなたちの悪い冗談なんて、池田は言わないはず。

そんなこと言うぐらいなら、協力さえしていない。

嫌いなヤツのために、時間は使わない。



「……本当のこと、なのか……?」


「こんなことで、嘘はつきません」



そう言われるとは思っていたけど、聞かない訳にはいかなかった。

身体中の力が抜けていくのを感じる。




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