サヨナラの行方
ある程度分かっていたはずのことなのに、意地悪く聞いてくる。
「そんなことはどうでもいい。今更償うことは出来ないけど、悠月以外とこれ以上は一緒にいたくない。
それに今、殴りたい」
本当に、そう思った。
冷静にならないといけないのに、自分だって悪いのに。
でも、アイツがでしゃばらなければ、こんなことにはならなかった。
そう思うからこそ、あの女を許すことは出来ない。
これ以上、一緒にいることも出来ない。
「殴ったら、DVとかで訴えられますよ。
とにかく、穏便にすませて下さいね。難しいだろうけど」
少し笑いながら言う池田も、本当はめちゃくちゃに言ってやりたいし、殴りたいだろう。
だけど、そんなことは出来ないから。
「分かっている。でも、全部言う。常務や社長とも話す」