サヨナラの行方
だけどこれで、社長も常務も悠月がどうなったかは知ったはずだ。
この2人が知れば、あの女の耳にも入るだろう。
これで、多少は動きやすくなった。
今日は早く帰って、あの女と話そう。
離婚するにも、話し合いは必要だから。
そう決めた俺は、忙しい仕事を早めに切り上げて、珍しく早く帰った。
そこには、当然のように女はいた。
「え?冬馬さん?早いですねっ」
驚きながらも、嬉しそうに俺に笑顔で言う。
「あ、夫婦の時間を作ってくれたんですか?嬉しいです」
少し頬を赤らめて、恥ずかしそうに俺にくっついてくる。
バカじゃなかろうか。
今更ヤるぐらいなら、最初からヤっている。
「くっつかないで。邪魔」