サヨナラの行方



だけどこれで、社長も常務も悠月がどうなったかは知ったはずだ。

この2人が知れば、あの女の耳にも入るだろう。

これで、多少は動きやすくなった。

今日は早く帰って、あの女と話そう。

離婚するにも、話し合いは必要だから。



そう決めた俺は、忙しい仕事を早めに切り上げて、珍しく早く帰った。

そこには、当然のように女はいた。



「え?冬馬さん?早いですねっ」



驚きながらも、嬉しそうに俺に笑顔で言う。



「あ、夫婦の時間を作ってくれたんですか?嬉しいです」



少し頬を赤らめて、恥ずかしそうに俺にくっついてくる。

バカじゃなかろうか。

今更ヤるぐらいなら、最初からヤっている。



「くっつかないで。邪魔」




< 120 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop