サヨナラの行方
まさか、社内でこんなことを話すことになるとは思わなかった。
しかも、仕事中にも関わらず、みんなが聞いている。
こんなところで話せば、仕事どころではないだろうけど。
「どうしていいか分からなくて、誰にも言えなくて。妊娠するなんて、少しも考えていなかった。避妊が100%じゃないって分かっていても」
「俺……生でヤった?」
課長の表情が不安そうになる。
「ごめんなさい、私も記憶になくて。ただ、1度だけ酔った上でのことでお互い記憶がない時があったから、その時かもって。私は、課長としかしていないので」
「あ、イヤ、そこを疑っている訳じゃないから」
私の言葉に、課長が少しだけ慌てる。