サヨナラの行方
「でも、それだったら弟くんの子供にしても危ないんじゃないの?」
「本来はそうなんだろうけど、両親は和樹に何も言えないの。和樹が怖いみたい。だから、私も和樹の元にいるんだけど」
「ちょっ、弟くんって何者?」
「俺は普通。真琴との付き合いを反対されて大喧嘩して、入院させたことがあるだけ。
そのあと、文句言われないために実家より力があるとこに就職しただけ」
和樹がそう言えば、みんな引いているのが分かる。
「まぁ、そんなこんなで、実家にさえ嘘ついて死んだことにした。まさか、課長が実家まで来るとは思わなかったから」
「でも、悠月と再会した時、あそこが実家だって言ってなかった?」
「確かに、あれは実家です。ただ、両親はいなかった。両親がいない時、こっそり帰ったりしていたから」