最後の瞬間まで、きみと笑っていたいから。

でも、来週いっぱいで学校は終わり。


夏が来る。


夏休みが来たら、今みたいなペースでは多賀宮くんには会えなくなる。


もちろん毎日話せるわけじゃないけど、顔を見られるだけでも私は嬉しいのに。


水曜日だけしか、会えなくなるんだ……。


「――悪かったよ」


私が黙り込んだのを怒ったと勘違いしたのか、多賀宮が困ったように私の顔を下から覗き込んできた。


「え?」


顔を上げると、はっとするほど優しい顔をした彼と目があう。


「最後は、お前の好きな乗り物に付き合ってやる。メリーゴーランドでもなんでも」

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