最後の瞬間まで、きみと笑っていたいから。
しっかりとした骨格の上にある筋肉。
全身を駆け巡る熱い血と、しっかりと鼓動を刻む心臓。
私の腕の中にあるこの命が、たまらなく愛おしくて、泣きたくなる。
今更だけど彼がそばにいることが嬉しくてたまらなくて、つん、と鼻の奥が痛くなった。
本当に、あの時死ななくてよかった。
多賀宮くんが生きていてくれて、よかった……!
「アミカ……」
私の背中に回っていた腕から力が抜ける。そして両方の手のひらで私の頬を両手で包み込んで、上を向かせた。
私をじっと見つめる多賀宮くんの目は、観覧車の外で瞬く星よりも、ずっと強い光で輝いている。
流星。
名は体をあらわすって言うけれど、本当にそうだ。
吸い込まれそうな黒い目。いつまでも見つめていられるような、きれいな目。
でもどこか苦しそうに見えるのはどうしてなんだろう。
私、変なこと言ったかな。困らせるつもりはなかったんだけど……。
「お前の目って、茶色いな。ヴァイオリンの色に似てるって、前から思ってた」