王太子様は無自覚!?溺愛症候群なんです
エドワードがキスをしたのだって、これが夫婦の間の挨拶のようなものだからだと納得した。
けれど彼は、ラナのことが好きだと……。
エドワードの気持ちがすとんと胸の深いところまで落ちてくると、固まっていたラナの頬がボンッと音を立てて赤くなった。
王子が眉を上げる。
「なんだそりゃ。めちゃくちゃかわいいな。取って食うぞ」
ラナはこんな鼻先の触れる距離で彼と見つめ合っていることが急に恥ずかしくなって、慌てて視線を泳がせた。
するとエドワードは、それに抗議するようにラナの鼻に柔らかく歯を立てる。
それからさっきよりも少しだけ強引に唇を奪われ、ラナはぎゅっと目を閉じた。
これが彼の愛情からくる行為なのだと知ると、心臓がものすごい速さで動き始める。
こんなに近くにいたら、エドワードにだって聞こえてしまうのだろうと思うと、ラナの羞恥はますます加速した。
エドワードはラナの傷が痛まぬよう細心の注意を払いつつ、宣言通り、食べつくされてしまいそうなキスをする。
「え、エドワード様」
ラナは沸騰してしまいそうなほど熱い身体をどうにかしたくて彼の胸を押し返したのだが、縋りつくような頼りない抵抗になってしまった。
エドワードは自分の胸に置かれた手を取り、白い手のひらにも口づけを落とす。
「ラナはいつも嫌がるけど、俺が決めたんだから逃げられないんだ。お前は絶対、俺のものにする」
細められたエメラルドの双眸に射抜かれ、ラナの胸がきゅうっと音を立てる。