王太子様は無自覚!?溺愛症候群なんです
「早くお前を隅々まで愛して、俺だけのものにしてしまいたい」
エドワードはラナの耳元に、低く掠れた声で吐露する。
しかし思い直したように顔を上げると、ラナの身体を抱いたままくるりと寝返りを打って仰向けになった。
ラナはエドワードの胸の上にのせられ、彼のイジワルな微笑みを目にする。
「だがラナ姫はまだお子様のようだから、正式に俺の妻になるまでは勘弁してやろう」
王子の鉄の理性による努力を知らぬラナは、ムッとしていつも通り彼に噛みついた。
「まあ、私はもう17です」
「なるほど。しかし俺はさらに10上だ」
「馬にも乗れるし、海も泳げるのですよ」
「ふむ。たしかに俺は海を泳いだことはないな」
エドワードが言うと、ラナは得意気になって彼のお気に入りの鼻をツンと上向かせる。
「ほら、私のほうが上手ですね。それに殿下、私はもう……あっ」
ラナは抵抗の術もなく、身体を素早く反転させたエドワードにもう一度カウチの上に組み敷かれ、おしゃべりな口を強引に封じられた。
今度のエドワードのキスは性急で、慣れないラナを翻弄するように彼女を求める。
熱い舌に唇を割られ、それが彼女の口内に押し入ってきたので、ラナはびっくりして思わず顔を逸らしてしまった。
しかしエドワードの手が頬を掴み、唇がすぐに追いかけてきて、彼女のまだ知らぬことを教え込むように深いキスをする。
エドワードはきっと、自分のほうが上手であることを口づけで主張しているのだとラナは思った。
決して不快ではないけれど、いかんせん恥ずかしくて呼吸すら憚られる。