王太子様は無自覚!?溺愛症候群なんです
ラナはこの食べ尽くされてしまいそうな行為の名前すら知らなかったけれど、とにかく心臓がドキドキと音を立ててそのまま爆発してしまいそうで、エドワードが覆いかぶさる身体は溶けてしまいそうに熱かった。
ようやく彼の口づけから解放されると、ラナは大きく息を吸い込み、熱を持った自分の頬に触れてみる。
エドワードは濡れた唇をペロリと舐め、してやったりといった顔で彼女を見下ろした。
「この程度でそんなにのぼせた顔をしていたら、そのときは俺の理性を焼き切ってしまうぞ」
ラナにはなにがなんだかわからないものの、彼がきっと自分をからかっているのだろうということは伝わった。
(よ、世の恋人たちは、みんなこんなことをしているのかしら)
エドワードの激しいキスはラナの頭を混乱させている。
だって、おとぎ話の王子様は誰もこんなことをしていなかった。
ラナはエドワードが相手でないなら到底耐えられる気がしなかったし、彼にも他の女性とはそうして欲しくないと思った。
いつになく上機嫌になった王子が、ラナを腕の中にしっかりと閉じ込める。
次にさっきとは反対方向にコロンと転がり、再び彼女を胸の上にのせて仰向けに寝転がった。
「ま、俺は今からと言われてもやぶさかでないが、お前の傷に障るだろう。生意気な口はキスをやり返せるくらいになってから利きたまえ」
ラナにはエドワードの言うことが半分ほど理解できなかったけれど、息が上がって仕方がなかったので、とりあえずはおとなしく負けを認めることにする。