エメラルド・エンゲージ〜罪の葉陰〜

ねえさん……私がいけなかったの?

私、ねえさんを助けなければよかったの……?

この力をねえさんに使わなければよかった?

こんな力に目覚めずに、平凡な<リーフ>のままでいればよかった……?


それとも、私がいること自体が間違いだった?




(ごめんなさい……ごめんなさいねえさん……)




<グリーン>になんて目覚めたせいで、私は親に売られることになった。

だけど<グリーン>だったから、大好きなねえさんを助けることができた。

それは私の誇りだった。

冷たくされても、二度と振り向いてもらえなくてもかまわなかった。

ねえさんを救えたという事実があれば、私はこの力とともに生きていく自信と覚悟を持つことができたから。


(だけどちがった、そんな事実は初めからなかった、私は、ねえさんを救えてなんかいなかった……)


足元が崩れる。

辿ってきた道も進むはずだった道も、すべて崩れて泥の海になる。

ああちがう、最初から泥だったのに、道だと勘違いしていただけだったんだ……。

なんてバカだったんだろう……。


泥の海に沈んでいく……。



私は必死にもがき続ける―――。



***


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