溺愛〜ラビリンス〜

爽に倉庫で留守番を頼み出発した。

柚の事が心配だが仕方ない…爽、頼むぞ?車に乗り込みながら心の中で呟く…







屋上での鷹宮との話しを終え倉庫に戻ると、柚は起きていて爽と楽しそうに話しをしていた。
柚の笑顔を見てホッとする。

爽は人懐っこい性格で物怖じせず人に接するから、人当たりが良く柚も爽に対して親近感を持っている。やはり爽を残していって正解だったな…


「お帰りなさい。」

笑顔を向ける柚に俺も自然と笑顔になる。


「柚…起きてたのか?」


聞くと柚が答える前に横から邪魔するように爽が話し出す。


「さっき二人でオムライス食べたんだ…美味かった!」


俺をからかう様に言う様子がムカつく。俺はお前に話しかけたんじゃねぇ!苛々して舌打ちをする。


「チッ」


「翔兄ぃ?」


訳が分からない柚は心配そうに見ている。


「翔真、柚ちゃんがビックリしてるから止めろ。」


渉が言うと柚が少し迷った後、聞いてくる。


「翔兄ぃ…今日はこの後出かけるの?」


「いや…もう出かけない。」


「じゃあ一緒に居て良い?」




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