溺愛〜ラビリンス〜
「翔兄ぃは…それを望むの?私がここに居て困らない?」
そんなの…決まってるだろ?お前の事で困ったり迷惑だなんて思ったりしねぇよ…
「俺はお前が傍にいる事以外望んでない…」
俺の本音だ。キッパリと柚に伝えた。柚は俺の言葉に腹を括ったのか俺を真っ直ぐ見つめる。
「…翔兄ぃがこんな私を姫として望むなら…翔兄ぃがそれがそれでいいなら今のままでいる。でも…他に姫に相応しい子が居たら…姫になってもらって?」
「柚…分かった。でも…相応しいと思う奴が居なかったら…ずっと姫でいいな?」
柚にはそう言ったがそんな奴現れねぇよ…柚以外姫に相応しい奴なんていねぇからな…でもそう言わねぇと柚は納得しねぇからこの場限りの返事をした。
柚…無理をするな?頑張らなくて良い…お前は俺に守られていろ?何だか柚が遠くに行ってしまいそうで胸が痛くなった。
俺の気持ちを察したのか柚がギュッと抱きついてきた。
その後、渉が呼びに来て幹部室へ戻りみんなにも柚が意志を伝えた。
「よろしくお願いします。」
ペコリと頭を下げる柚… やはり不安な気持ちは俺の中にあり隣で柚を見ていた。