溺愛〜ラビリンス〜
柚がみんなに自分の気持ちを言った日から3週間…柚はずっと倉庫にいて学校を休んでいた。
その間、柚から学校に行きたいと言ってくる事はなかった。
俺達は当番制で警護をしていて通常よりハードな状態が続いていた。
俺は柚と一緒に毎日倉庫に泊まった。
母さんに理由を付けるのは大変だったが、何とか納得させた。まぁ…ガキの頃から柚を守ってきた実績がものを言った。
そんな中、先日有希ちゃんと亜莉沙ちゃんが柚の見舞いに来てくれた。
有希ちゃんは都築を説得するのが大変だったようで、来る前には王龍から細かい頼み事や質問等がありバタバタとした。
姫が他所のチームに行くんだから仕方ないが…都築の気持ちはよく分かるから全て王龍の頼みを聞いてやった。
久々に親友とに会えて柚も嬉しそうだった。二人に来てもらって良かったと柚を見て思った。
柚も大分落ち着いてきたし、そろそろ家に帰ろうかと考えていた時、柚が俺に切り出す。
「翔兄ぃ…私そろそろ学校に行こうと思うんだけど…良いかな?」
少し遠慮がちに聞いてくる柚は少し前までの柚とは違い、学校に行く事に覚悟を決めている様子だった。