溺愛〜ラビリンス〜
「柚?学校行って大丈夫なのか?無理はするな?」
それでも突然の事に俺は心配になり、そう言うと柚はニッコリと微笑む。
「ありがとう、翔兄ぃ…みんなのお陰で静かに過ごせて心穏やかで居られた。でもいつまでもみんなに守られている訳にはいかないよ?私自身の力で進まないと…」
柚は力強い目をしている。
「ここまでは翔兄ぃやみんなに引っ張ってもらったんだよ。私の力じゃない。私も頑張らないと…」
「柚?分かっているよな?学校に行くって事は鷹宮に会うって事なんだぞ?大丈夫か?」
まだ早いんじゃないか?家に帰って落ちついてから登校した方が良いんじゃないか?
「大丈夫…だよ。亜莉沙も有希もいるし…学校には翔兄ぃだっているでしょ?だから…大丈夫!」
本当はまだ不安なんだろう…でも柚は自分で乗り越え様としている。柚がそれを望むなら…俺は協力する。
「…分かった。無理しないって約束するなら…許可する。」
「ありがとう…翔兄ぃ…」
柚は嬉しそうに言った。 柚のそんな顔を見ていると不安はあるが良かったと思う。