溺愛〜ラビリンス〜

総長室に入り二人きりになると渉が心配そうに聞いてくる。


「翔真どうした?」


「あぁ…柚の事だ。」


「何かあったのか?」


どんどん渉の声は心配そうな声音になる。


「大丈夫だ。柚が学校に行きたいって言ってきただけだ。迷ったが…柚の意志を尊重して登校させる。来週から登校するから準備をしてくれ。」


俺が説明をすると少し安心した様子になる。


「大丈夫なのか?まだ早いんじゃないか?」


「あぁ…俺もそう思ったが…柚が大丈夫だって言うし…多分柚なりに今後の事を変えているんだと思う。だから反対しなかった…」


「ハァ」


渉はため息をつく。


「分かった。準備を進める。」


「悪いな…」


「柚ちゃんの登校再開のスケジュールは俺に一任で良いんだな?」


「あぁ…全て任せる。」


返事をして総長室を渉と出た。


幹部室に戻ると爽が居て柚と話しをして盛り上がっていた。本当にこの二人は気が合うな…ちょっと嫉妬するな…なんて考えていると柚がこっちを見た。


「翔兄ぃ…話し終わった?」


どうやら俺達の話しが終わるのを待っていたようだ。




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