溺愛〜ラビリンス〜
「あぁもう終わった。柚、今日家に帰ろうと思う…良いか?」
「うん…」
柚が返事をすると横から爽が驚きの声をあげる。
「えっ!ユズユズ家に帰るの?」
「うん…あのね?私そろそろ学校に行こうと思って、さっき翔兄ぃに頼んだの。」
柚が説明すると爽は更に目を見開き驚く。
「えっ!?」
爽が俺に視線を向けてくる。大丈夫なのかよ?とその目が言っている。俺は軽く頷き大丈夫だと視線で答える。
「だからね?家に帰ろうって翔兄ぃに言われて今が帰る時だって思ったの…」
「…そっか…ユズユズ家に帰るのか…」
「うん…爽くん色々ありがとう。」
「ユズユズ?俺は何もしてないよ?」
爽が照れながら返す。
「ううん…爽くんは一緒にオムライス食べたり沢山話しをしたり笑わせてくれたり…してくれた。ありがとう。」
柚の言葉に爽はウルウルと目を潤ませている。
「ユズユズ!」
嬉しさを全身に出した犬の様な爽が柚に抱きつこうと突進して行く。
「おい!ふざけんな!」
慌てて柚を引き寄せ爽から引き離す。俺が爽を睨みつける。